Netflixの『新幹線大爆破』がものすごい話題になってるらしい。
Netflixでは今、1975年(昭和50年)に公開されたオリジナルの『新幹線大爆破』と、最近新たにリメイクされた『新幹線大爆破』(2025年)が両方見れる。
どうやらリメイクされたものが話題になり、併せて昭和のオリジナルも注目され、昭和版は劇場での再上映もあるようだ。
両方で5時間近くもあるので通勤時を使ってスマホで見た。
まず昭和版「新幹線大爆破」。
2時間32分もある超大作だ。
これは東映が作ったものでなんと主演は高倉健。他にも千葉真一、宇津井健、田中邦衛など豪華な顔ぶれ。
映像の粗さからもうすでに昭和感があふれている。
新幹線はもちろん昔のいわゆる「夢の超特急ひかり号」と言われていたやつだ。
当時、日本の新幹線はすべてにおいて世界最高レベルの車両だったという。
2時間半を見終わると、まさに「ザ・昭和」という展開とエンディングだった。
つまりスカッとする終わり方ではなく、ああやっぱりこうなるか、という終わり方だ。
続けて令和版「新幹線大爆破」も見てみた。
こちらも2時間17分もある。
50年も前の映画を現代版としてリメイクしたわけだが、令和版は「リメイク」というよりも昭和版の「続編」とうたった方がよかったのではないかとも思う。
そもそもストーリーも設定も全然違う。
が、ところどころ昭和版と酷似のシーンもあるので「リブート」とうたっていたのだろう。
主演は草彅剛。さらに尾野真千子、斎藤工など豪華キャストだが、監督をつとめたのが「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」を手掛けた樋口真嗣監督というのも期待が膨らむ。
「超特急ひかり号」などもうとっくに無くなっているので、令和版の新幹線とはグリーンのいわゆる「カモノハシ型」のものだ。
ストーリは設定を変えつつも昭和版の展開に寄せているが、当然結末は変わってくる。
さて、昭和版と令和版を見比べると・・・。
ストーリーが違うので高倉健の役を草彅剛がやったわけではない。
だからやっぱり「続編」と思った方がいい。
高倉健の演技やセリフはいちいち凄味があってさすが超一流!と思わせる。
草彅剛も悪くないが令和版はむしろ尾野真千子の演技が光ってた。
どちらもよくできてはいるがストーリー的にはどちらも正直なところ、かなり無理くり的なものを感じる
そもそもなぜ新幹線を爆破しなければならなかったのかの動機がどうもフワっとしている。
しかし令和版はさすが樋口監督、最新VFXの特撮は相変わらず見事だった。
これはNetflixの作品で劇場用の映画作品ではないが、相当な製作費がかかっているだろう。
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