第十話 裏のジジイは今日も元気だった

隣人トラブル

我が家では、裏のオジジの家側には玄関の納戸、2階へ行く階段の中央、トイレ、お風呂と、4か所に窓がある。これらが現在ではすべてベニヤ板で覆われている。
なんと昨日に引き続き、妻は今日も裏のオジジと接近遭遇してしまったそうだ。
「昨日も言ったけどさあ、あの板、はずしなよ。おれもすぐカッとなっちゃう性格でいろいろ言っちゃったけどさ。もういいからさ」
「いえ、うちも防犯上もやっぱり窓だけだと心配なので、しばらくこのままでいいんですよ」

そんな会話があったそうだ。そして妻はおれに
「はずさないとまた何言うかわからないから外して窓格子か何かつけようよ」
「はずすんなら外すだけでいいよ。またなんかやったらまた金かかるじゃん」
「ただ外したままじゃ、またいつか”覗いてる”とか言いだすかもしれないよ」
「だって向こうが外せって言ってるんだろ。そもそもなんで裏のジジイにそんなこと指図されなきゃならないんだ。もともと誰のせいでこうなったんだよ」
「あなたは普段いないからそんなこと言ってられるのよっ。相談するんじゃなかった(怒)」
「んじゃ、好きにすればいいじゃん」

ああ不愉快だ。
おそらく世の中に隣人トラブルに悩むファミリーは驚くほど多いのだろう。その中で、我が家のケースなんて、おそらくまだまだ軽傷の部類に入るのだろう。しかし腹立たしい。おれは断固戦うつもりで刑事告訴も考えていたが妻に止められた。ならもう一度襲撃してこないかなぁ~と待っていても一向に来るようすもない。ならばこっちも徹底無視だと思ったら「もし会ったら挨拶せよ」という。二言目には「あなたは普段いないんだから」と来る。たしかに日中はいないが、それとこのオヤジのした罪とは別ではないか。昼間何かあったら怖いというのも分からないではないが、別に電話線切られて押しかけてくるわけでもないだろうし、このまま終わるのはなんとも悔しい。しかしここは心を広く、「許すことを学ぶ」機会なのだろうか。

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