龍を見た人⑬~新京極

スピリチュアル

「新京極でお土産店を見ながらどこかで何か食べよう」
今日はランチ抜きで行動していた。何かちゃんとした美味しいものが食べたい。
できれば京都ならではのものがいいなぁ。
京都市街を新京極目指して歩いて行った。
iPhoneでマップを確認しながら進んでいたが意外になかなかたどり着けなかった。

そしてようやく「新京極」と書かれた商店街に来た。
「あれ????」
場所は間違いない。でも何かが違う。
その通りをしばらく歩いてみた。
おれの遠い記憶では、浅草雷門の仲見世通りのようなお土産店がひしめく修学旅行生にとっては外せない場所だったと記憶していたが、今、目の前に広がるのは中野駅前や吉祥寺駅前のサンロード商店街と何ら変わらないただの商店街だった。

やっぱり時代が変わったんだろうか。
そういう意味では何年たっても変わらない浅草の仲見世はある意味スゴイ。
ただでさえ疲れているのに新京極のがっかり感で疲労度は一気に増した。
とにかくどこかで夕飯を食べよう、できれば空いてて静かな店で。とにかく座りたい。
そこで見つけたのはお好み焼き店だった。


「お好み焼き∔焼きそば+おにぎり2個+味噌汁付き 890円」
すごい、炭水化物の大量摂取だ。
が、外からのぞくと店内も空いているようで、おばちゃんが焼きそばやお好み焼きを作っている様子を見て、もうここでいいや、と思って入った。
でも実際に実物が出てくるとそれはそれでかなり後悔した。
今までのダイエットの努力がすべて水の泡になるのは確実だった。

さて、帰りの夜行バスは22:50、京都駅前の京阪ホテル発だ。
ざっと4時間50分ある。この時間をどうしよう。もちろん夜だから神社巡りなんかできない。夜の神社はお祭りなど特別な日以外はむやみに行ってはいけないと聞いたことがある。
京都駅のバス乗り場の反対側にイオンモールがある。ここのシネコンで映画を観る、というのが第一候補だった。
ちょうど『シン・ウルトラマン』が公開されたばかりだった。スケジュールを見ると20:30-22:30のレイトショーがある。
一見、時間的にはちょうどいい(というかギリギリ)ように思えた。イオンモールからバス乗り場まではおそらく10-15分くらいだろう。やっぱりかなりギリギリかな。
しかし問題は「レイトショー」にあった。つまり終わる時間にはイオンモールは閉店しているので、正面玄関も閉まっており、出口は裏の方の夜間通用門のような所になる。そこからバス乗り場までだとさらに遠くなる。万が一バスに乗り遅れでもしたら京都駅で野宿になってしまう。限りなく危険な感じがしてきた。
次の候補は京都から二駅行ったところにあるスーパー銭湯。
まあここなら時間は気にせずにいられるか。一応温泉らしいし、疲れた体にはベストかも知れない。電車で移動するのはちょっと面倒だがバスに乗る前に風呂に入る、というのは悪くない。
結局このスーパー銭湯に行くことにした。しかしさすがに田舎のスーパー銭湯だけあって、狭くて混んでいた。

夜10時半、おれは余裕をもって京都駅に戻ってきた。

歩数計は3万7千歩を超えていた。

京都駅と言えばこの大空間広場は日本映画で平成の傑作『ガメラ3~邪神イリス覚醒』のラストシーンでガメラとイリスが戦ってぐちゃぐちゃに壊してしまった舞台だ。
でも実際に見てみるとそんなに広い空間ではなく、ここにガメラとイリス2匹は入れないだろう。


バスは定刻通りに来た。
またしてもガラガラで、運転手兼スタッフの人は「結構空いてますからどこでもいいですよ」と言ってくれたので、後ろの方に移動した。

バスは時間通りに東京に向け出発した。

バスの暗闇の中でおれは考えた。
なんか4-5日こっちにいるように錯覚するけど、昨日東京から来たんだよな。つまり京都(と奈良)にいたのはたかだか2日だけなんだよな。
で、結局おれは何をしに来たんだっけ。
そうだ、「龍」を見に来たんだよな。
もちろん龍を見ることはできず、夢にも現れず、龍雲すら現れず、何かの啓示が降りることも無い。鞍馬の宇宙エネルギーで細胞が若返った、などということも無い。

最初に「龍を見た」とSHINGOの本で読んだ時は
「ないない。ありえない。そもそも架空の生物じゃん」と思った。
「エネルギー体を見てる」という説明だが、それなら多分オーラを見るような感覚なんだろうか。
いやいや、それにしたって実在のものじゃないじゃん。これって妄想以外の何物でもないじゃん・・・。
そんな気持ちと裏腹に、SHINGOのyoutubeで彼の話を聞いてると、とてもウソや妄想でモノを言ってるとは思えなかった。「龍」についても「ナンセンス」で片付けていいものではないと思い始めたのだ。

実際今回はそういう霊感的収穫物は何も無かったし、フィジカル的にも相当疲れもしたけれど、これはこれで意外に面白かった試みだったと思えた。
さらにもうひとつ特筆すべきは今回のコストだ。

行き 上野発夜行バス:5,500円
ホテル宿泊費:5,900円(温泉・朝食付き)
帰り 京都発夜行バス:5,500円

2日間の合計:16,900円

京都・奈良の2日旅行(車中2泊)がなんと2万円を切る値段!
もしこれを新幹線で行ったとしたら往復の交通費だけで3万円近くかかる。
滞在中のバスや電車の移動のための交通費を厳密に計算しても20,360円だった。

次はパワースポットがひしめく和歌山へ行こうかな。
もちろん夜行バスで。

おわり

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