大画面テレビ…後編

エッセイ

いつでもやってるだろうとたかをくくっていたタイムセールが終わってしまい、仕方ないのでそのままヤマダ電機を後にした。そして夜7時半頃、仕事が終わり、ダメモトで再びヤマダ電機に行ってみた。「昨日のタイムセールと同じ条件で」と交渉するつもりだった。
店内に入ると、なにやら東芝のテレビの前が騒々しい。
「は~いタイムセールでーす!今なら光フレッツ同時加入であの東芝レグザ42型が13万4000円!先着20台限りでーす!」
とハッピを着た兄ちゃんたちがわめいている。値段を見ると、おお!昨日と同じ設定だ。そして店員はどっかのおじさんに「この機種は新商品のものとほとんど性能的に差は無いんですよ。ただ新商品が出てしまったので価格が下がっているわけで、これも在庫限りなのでなくなり次第終了でーす。その後で同じ性能のものを買おうと思ったら29万円ですよぉ!」と営業トークを炸裂していた。うーぬ、こんなおっさんに先を越されてたまるか。おれはハッピの一人に言った。
「光フレッツはいらないけどレグザは欲しい」
そのハッピはNTTの社員らしく、すぐに別の販売員を連れてきた。
結局価格は光フレッツに加入しないので16万9800円。
ここからエコポイントがリサイクル含めて26000点、ポイントカードが33960点。合計59960点。
つまり169,800円-59960点=10万9840円。
おお、なんというお買い得だ。レグザ42Z8000がまさかここまで下がるとは。ジャパネットたかたにこの真似ができるか!
しかしテレビ自体がデカいせいか、なんかものすごい買い物をしてしまった気になった。おれは直前に家に電話をかけた。

「買っちゃうぞ、ほんとにいいんだな、ほんとに買っちゃうぞ!知らないからなっ」(なんという小市民だ・・・)
妻「いいんじゃないの」
小市民「そんな簡単に言うけど支払額で行けば17万円近く行くんだぞ、当然分割払いだよな。何回ならいい?」
妻「別に何回でもいいよ」
小市民「じゃあ・・・とりあえず10回だ!」
妻「いいんじゃないの」

なんだ、この余裕は。来年から子供の幼稚園が始まるからお金がかかるって自分で言っていたくせに。もしかしたらこいつ、おれの小遣いを減らすつもりだろうか。だいたい我が家の財政は全て奥さんが握っているので、一体今家にお金がいくらあるのかとかおれには全然知らされていない。通帳とか実印とか生命保険の証書とか大事なものは全て貸し金庫に預けてあるらしいが、どこの貸金庫かも教えない。給料の振り込まれる銀行カードは奥さんに没収されているので、自分で自由に使えるお金は月3万円の小遣いだけ。通常おれの財布の中には3000~4000円程度しか入っていないので、もしかしたらそこらの高校生の財布の中身よりも少ない可能性も高い。もちろん命綱としてクレジットカードは持っているが、妻によって利用限度額がかなり低く設定されている。

うーん、ついこの間までは30万以上もするギターを買おうかどうか真剣に悩んでいたのに、10万円のテレビを買うのにこんなにドキドキするようじゃ30万のギターなんてとても買えるはずが無い。

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