大画面テレビ…前編

エッセイ

今年の年末の買い物として、我が家には「大画面液晶テレビ」と「ウインドウズ7パソコン」が最重要懸案事項として挙げられていた。
自分的にはテレビは別に今年中でなくてもいつでも良かった。正直言って今のブラウン管テレビが壊れてからでも良かった。9月にケーブルテレビに加入してしまったので、とりあえず地デジは見れる環境にある。ところが現在のパソコンは確か2003年頃に購入したノートパソコンで、まず起動に約5分くらいかかる。スイッチを入れてトイレに行って、戻ってきておもむろに新聞のテレビ欄などを眺めてみても、まだ立ち上がらない。そこからインターネットやメールを見ようとすると、さらに5分ぐらいかかる。モデムでやっていたWindows95以上のスローさだ。何が原因か分からないが、思い当たるところといえばiTuneしかない。数年前にiPodを買って以来、どんどんCDや音声ファイルをダウンロードして行ったら全体的に動作が重くなってしまった。最近では終了できないときもある。だからおれにとってはPCの方がどちらかというと緊急なのだが、「うちはいつ薄型テレビになるの?」と奥さんはいつもおれをけん制していた。
家電大好きのおれとしてもテレビを買うとなれば気合が入る。全メーカーのカタログを集め、スペックを比較した。以前は「ジャパネットたかたで分割金利手数料なし36回払いだね~」なんてのんきに言っていた。「今お使いのテレビ、なんと5万円で引き取ります!」とか言われると、もうテレビを買うならジャパネット!とさえ思っていた。しかし本当にジャパネットたかたはお得なのか。おれは安さの秘密を探るべくあらゆる角度から検討した。その結果、ジャパネットたかたは全然お得でもなんでもないことが分かった。ジャパネットのテレビ通販に出てくる一見お得そうな品々は、それぞれのメーカーの中のグレードで言うと大体機能的にも低い廉価品ばかりで、これにサラウンドテレビ台や、これも廉価版のブルーレイレコーダーなどをつけて値段を吊り上げ、そこに「お手持ちのテレビ、4万円で買い取ります!」とやってすごいお得感を演出しているだけだった。冷静に比較すれば大手家電量販店のほうがはるかに安い。

今回おれの厳しい選別に残ったものは
本命 東芝レグザ42Z8000
対抗馬 パナソニックプラズマ42R1、日立プラズマWooo42XP-03
大穴 三菱Real 42MXZ300
だった。1ヶ月間の比較検討の結果、結局「レグザしかないだろう」という結論に達した。近所のケーズデンキで見ると198,000円もする。価格ドットコムでは15万円台なのに、19万円では4万も開きがある。おれは値下がりするのをじっと待った。しかし困ったことに、11月よりレグザの新製品が出始め、おれが求めていた機種が店頭から消えつつあった。同じスペックのものを新製品で買おうとすると、新しいというだけで298,000円と、10万円もアップしてしまう。こんな理不尽な話があるだろうか。しかし本当に日に日におれの狙ってた機種は無くなっていき、あっても「展示品限り」が多くなっていった。

そんな中、仕事で池袋に行く機会があった。池袋と言えば今や「ヤマダ電機」と「ビックカメラ」と「さくらや」の三大家電量販店の激戦地だ。おれはまず三越後にできたヤマダ電機を覗いた。するとおれの求めていた東芝レグザが「タイムセール、20台限り169,800円、ポイント20%」とあった。人間とは欲深いもので、おれは近くにいた販売員の兄ちゃんに「これはいくらになるのか」と聞いたら「これ以上は無理です」とあっさり言われた。一方的に不愉快な人となったおれはその場を立ち去り仕事に行った。

その夜、秋葉原のヨドバシカメラに行ってみたが、もう旧製品は置いてなかった。それはビックカメラでも同じだった。そこで再びおれは翌日、池袋のヤマダ電機に行くと、モノはあったがもうタイムセールはやってなく、価格も上がりポイントも10%になっていた。おれは大変なチャンスを逃してしまったのかとひそかにうろたえた。

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